花飾り

医王山真如院東光寺とは

寺院名医王山 真如院 東光寺
宗派高野山真言宗
住所
本尊薬師如来
脇仏不動尊,弘法大師,千手観音等
石仏聖観音 不動明王 地蔵菩薩 持国天 多聞天(毘沙門天)十二支本尊、他
開山法印真清により文応元年(1260年 人皇90代亀山天皇)開山
不動講
文化財太田市保存樹木指定(平成6年7月29日)
墓碑新田義興公墓碑

東光寺の歴史

新田大炊助源政氏公祈願所として文応元年(1260年、人皇90代亀山天皇)7月25日礎石を置く。その後、正平年間に新田左近衛將監従四位上源義興公の遺骨を埋葬。弟の義宗は新田四郎義一として新田城を守護する事になる。新田四郎義一は隠名岡新三郎義氏といい、時に、あるいは岡本と称し、足利氏の詮議から逃れ、その子孫東光寺住職となる、と岡家墓には記されている。第11代法印良榮当山法流の開山となる。

明治7年2月栃木県第1大学区第42番中学校区、新田郡太田町外8ヶ村結社第32番小学有為学校(現在の太田市立小学校)を当山に開校。初代校長は新美得一、出席生徒数150名であった。平成11年諸堂宇新築整備。現在に至ります。

東光寺の伝説

新田義貞の息子、義興の秘話が伝えられている。義貞死後も弟の義宗とともに宗良親王を奉じ挙兵、転戦するが、正平13年(1358年)10月10日、武州矢口の渡しに於いて、よりどころとしていた竹澤右京亮、江戸遠江守に欺かれ自害して果てる。義宗が竹澤らの手に取り囲まれ、一命危うき折り、その魂は鬼神となってこれを助け、雷電を巻き起こし敵方をことごとく苦しめた。義興の死体は「新田に持ち来たりたる」とされている。その場所が太田市の「東光寺」であり無縫塔が岡家墓所内にある。

東光寺よりの法名は「大源院宗雲天徳正栄大居士」。高野山蓮花院より受けたる法名は「松誉貞心命双公修大居士」。また義興の霊を鎮めるため、矢口の畔に社を建て、新田大明神と号す。鬼神義興の話は、芝居になり、知る人ぞ知る。「義興」の名は、新田家を「興す」という意味から天皇より授かる。義興の墓と言われる証明は、当時義興が使用した秋田城之介より伝来の日扇槻坂作の物が、近年まで東光寺に残されているという。しかし23代吾妻恭深住職の時、改修の際その日扇を破り寺院の欄間に使用すると「新田勤王史」に記されている。

■東光寺の代表的な仏

本尊薬師如来

人々の病を癒し、苦悩を救う仏様。薬師瑠璃光如来、大医王仏とも呼ばれる「薬師」は文字通り「医薬の先生」という意味で、病気を治す功徳のある仏である。瑠璃は、七宝の一つとされ、瑠璃光とは、宝石のような美しい青色、緑色の輝きを意味する。

もし人が身体に様々な障害があったり、種々の病苦に苦しんでいたならば、薬師如来の名号を聞くことによって、傷害は消え去り、病気も平癒すると説かれている。また諸々の感覚器官を完備させて、衆生を解脱へ導く働きがある。聖徳太子が父用明天皇の病気平癒を祈って、薬師三尊像を奈良法隆寺に安置、薬師寺の薬師三尊像は、天武天皇が皇后の眼病平癒を祈願して造立したものである。

眼病には「め」の字を書いた絵をおさめると良いとされ、薬師(やくし)と歯(し)を関係させ、歯の痛みをやわらげる仏様としても民衆に愛されている。

不動明王

太田不動尊として古来より信仰を集めている。燃えさかる炎を背後に、目をいからし、歯をむき出し、全身で怒りを表現している不動明王の姿は、私達の弱い心を叱りつけると共に、身に降りかかってくる災難や病気などを断ち切ってくれる力を十分に示している。

弘法大師によれば、不動明王は大日如来の教令輪身であるとされ、穏やかな姿をもってしては救い難い衆生に対して、大日如来がその身を忿怒の姿(不動明王)にかえ、衆生を力強く導いて煩悩を断ち切り、苦難から救ってくれることを意味している。また火を焚いて仏に祈る「護摩祈祷」の本尊として人々に親しまれている。

東光寺も新田家の祈願所として、新田政氏(新田五代)より新田義貞、その子新田義興、義宗らが、乱世の世の調伏を不動明王に祈願して戦いに出たのである。

■石仏

十二支本尊

古人が十二支の個性に対して守り本尊を示してくれる。

  • 子年の念持仏………千手観音菩薩
  • 丑年の念持仏………虚空蔵菩薩
  • 寅年の念持仏………虚空蔵菩薩
  • 卯年の念持仏………文殊菩薩
  • 辰年の念持仏………普賢菩薩
  • 巳年の念持仏………普賢菩薩
  • 午年の念持仏………勢至菩薩
  • 未年の念持仏………大日如来
  • 申年の念持仏………大日如来
  • 酉年の念持仏………不動明王
  • 戌年の念持仏………阿弥陀如来
  • 亥年の念持仏………阿弥陀如来

■年間行事

1月新年大護摩供
2月星供(節分会)常楽会
3月彼岸会 御影供
4月仏生会(花まつり)
5月 
6月先師忌
7月 
8月孟蘭盆会 施餓鬼会
9月彼岸会
10月義興公供養忌
11月 
12月年末

■太田市保存樹木指定巨木郡概要

種類周囲(cm)高さ(m)推定樹齢(年)
ムクノキ54318450
ムクノキ32017 
ムクノキ40722 
ムクノキ56321 
ムクノキ30016 
ケヤキ38615 
ケヤキ40216 
イチョウ42526300
案内図
■お車でご来寺の場合

国道407号線の群馬銀行太田中央支店の交差点から、太田駅前の本町通りを西に進み、大門通りを右折して約50メートル先を右折(看板有り)をすると東光寺の駐車場がございます。

■電車でご来寺の場合

東武伊勢崎線太田市駅北口よりタクシーで約5分。徒歩では本町通りを西へ約15分です。

■駐車場のご案内

駐車場は、境内のなかと、群馬銀行の北側にあります。

義興の墓

義興の墓72

新田家系図(クリックで拡大)

新田家系

薬師如来ご本尊

不動明王

不動明王

十二支

十二支

樹木

樹木と阿弥陀
地図
駐車場